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☆まえがき☆ 結構前にアプリ割引で買った聖剣伝説2。 コントローラーがなくてやる気になれなくて放置されていましたwww しかし、最近コントローラーが手に入ったのでクリアしようと思い開始しました(2016年11月末くらいから)。 まぁ、聖剣伝説2を購入したのはたぶん1年くらい前かもしれませんが。。。。 さて、聖剣伝説2ですがカルが子どもだった頃にやってましたのでクリアしたことはすでにありますw 当時すごく楽しくてマルチプレーもできるRPGということで、友達と一緒にやれたというところも良かった記憶があります。 まだこのゲームクリアし終わってませんが、ある程度目処もついてきたので感想でもw ① やっぱり音楽が良いね~! これどこでも言われててありきたりだけど、本当いいのよねw ② 思ったより難しかった 当時小学生くらいだったと思うけど結構頑張ってクリアしたのね!って思う程度の難易度はありました。 まぁ、ぶっちゃけ魔法ぼこりゲーだけどねww ③ AIはやっぱりおバカ 別に頑張らなくても良いから勝手に倒れるのだけやめてくれーw 設定はあるけど、役にたたないのはかわらんよ! ④ 技・魔法レベルあげがつらい 記憶だと昔やったSFCのデータは技も魔法もカンストしてたはず。よく頑張ったなw 子どもだったから効率も悪かっただろうに。。。。 ⑤ 終わってないけどリベンジはたすよ! 昔やったときに取り返しのつかない最強防具をとり損ないました。。。。 今と違って情報少なかったんだよー! 今度はちゃんと取るもんw ってな、感じですね~。 2016年12月4日現在進行具合 レベル上げや攻略情報 完了作業・最強装備取得・ボス攻略など 100点満点だと68点くらいかなー。 名前 コメント
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封印の黄金櫃 パック/未収録 75500286 通常魔法 自分のデッキからカードを1枚選択し、ゲームから除外する。発動後2回目の自分のスタンバイフェイズにそのカードを手札に加える。
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登録日:2011/07/18(月) 02 49 25 更新日:2024/05/05 Sun 01 33 40NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 ANFO C4 MythBusters TNT スカパー セグウェイ テレビ番組 ディスカバリーチャンネル 不発弾処理場(爆破試験場) ←アラメダ 伝説バスターズ 大爆発で締めくくる 怪しい伝説 愛すべきバカ達 消火訓練場 滑走路 爆撃練習場 私ならダイナマイトで一発だ 試射場 黒色火薬 !? 怪しい伝説(原題 Myth Busters)とは、 スカパーのチャンネルの1つであるディスカバリーチャンネルで放送されている海外のテレビ番組である。 アメリカで囁かれている都市伝説・視聴者から投稿された噂が実際に有り得るかどうかを検証する。 莫大な制作費、実験に使える土地の規模、銃火器・爆発物に関する法律の違い等から日本の同系統の番組とは比べ物にならないほどの迫力で、日本でも人気の番組。 元大リーガーやオバマ大統領(inホワイトハウス)などの有名人がゲストとして出演したこともある。 番組内では特に爆発系が人気…というか、出演者達は爆発が大好きなようで、少しでも爆発が絡んでいれば爆薬の出番となる。 伝説自体は小規模だったはずが、どんどん爆薬を増していった末に大爆発で締める。なんて事も多々ある。 また検証の為には手段を選ばず、状況的にありえないような事でも納得がいくまでやってみる。 実験結果は「BUSTED」(ウソ)・「CONFIRMED」(正しい)・「PLAUSIBLE」(有り得る)の3種類で結論付けられるが、 実験内容が伝説とかけ離れていても「正しい」や「有り得る」とされる場合もある。 【出演者】 アダム・サヴェッジ もさもさのヒゲとメガネが特徴の陽気な人物。 ジョーク・パフォーマンスを交えながら実験を行う。実質的にこの番組のメイン。 実験を率先して活力的に行うが、痛い目に遭う回数も多い。 と言うか、たまに本当に死にかける。 乗り物・コスプレ・爆発をこよなく愛する。 蜂が苦手。 《マトリックス》等、有名映画の特殊効果を手掛けたハリウッドで活躍するその道のプロフェッショナル。 ジェイミー・R・ハイネマン ベレー帽と口元に蓄えたヒゲがトレードマーク。 沈着冷静で、実験も淡々とこなしていく。 ヒゲのせいで表情は読みづらく、無感動なイメージがあるが、無表情のままアダムに引けを取らないボケをかます姿はあまりにシュール。 やはり爆発が好き。 またそのビジュアルから、ファンからセイウチと呼ばれることも。 特殊効果制作会社のCEOであり、自身も特殊効果のプロ。 「私ならダイナマイトで一発だ」 〇3人組 上記の2人とは別の実験を行う。有名映画の検証等のスペシャル以外で2人と絡む事はあまり無い。 グラント・イマハラ 日系アメリカ人。ロボット工学のエキスパートで、番組で使う装置を自作するほど。機械関連の作業は主に彼が担当する。乗り物酔いがひどい。 ジェイミーとは10年以上の付き合い。 しかし、ジェイミーに変装したアダムを近づく(至近距離)まで見抜けなかった トリー・ベレッチィ お茶目なキャラクターで、砂浜に埋められる等実験台にされる事が多く、間違いなくメンバー中最も体を張っている。 見た目とは裏腹に手先が器用で、石灰を削って女神像を製作したことも。高所恐怖症。 登場初期こそまともだったが回を重ねる毎にメンバーと同じようなキャラに。 「また家族が嘆く…」 キャリー・バイロン 伝説バスターズの紅一点。裸の女神像に服を着せてあげたり、実験に使う廃車前提の車に色を塗ったりと優しい。妊娠中にガトリング砲をぶっ放した事がある。 何故か震災後の日本へのメッセージで1人ハブられた。 「これこそが科学よ!」 バスター君 生身の人間を実験台に出来ない場合のダミー人形。 危険な実験に晒される為壊れるのは日常茶飯事。身長・体重はアメリカ人の標準男性に合わせてある。爆発オチ担当。 それ故、伝説によっては出演?しない。 グラント曰く、全員の全身には保険がかけられているとのこと。 他に爆発物・銃器のプロフェッショナル、各分野の専門家が出演する。 「ワインは燃やす物じゃない」 一時期漫才コンビ「パックンマックン」のパックンが吹き替えで放送していたが、不評だったのか字幕放送に戻った。 また、番組終了時に視聴者に向けて怪しい伝説の応募を呼びかけている。 気になる伝説を投稿すれば、いつか2人が検証してくれるかも? さらにディスカバリーチャンネルの番組HPには未公開シーン(1回分{一時間}の撮影が約20時間かかる為)があり、それも呼びかけている。 このふざk(ry素晴らしい番組、時には物理の法則に挑戦して事実と証明したり、逆に撃ち破ったりする。 この度、RPGの使用許可が下りた。 大爆発させないと満足できない方、追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 特ホウ王国でエスパー伊藤が業務用ペットボトルのロケットで飛んだのが合成だと暴いたのってこの番組だっけ -- 名無しさん (2017-08-20 09 56 04) 名前 コメント
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今日 - 合計 - 餓狼伝説2の攻略ページ 対戦 格闘ゲーム 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2015年05月13日 (水) 13時17分03秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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それは些細なすれ違い ◆c92qFeyVpE T-1000がそれを感知したのは、修理工場を目指し北上し、しばらくしてのことだった。 何かの走行音、それほど遠くはないようだ。 しかし、この制限下では車などの移動手段を持った相手に追いつくのは、自身の性能を持っても難しいと判断する。 だとすればエラーの修復を優先すべき、そう判断し再び歩を進めようとした時、一定だった走行音が突然乱れ、停止した。 何者かによる襲撃、可能性が最も高いのはそれだろう。 数瞬の思考の後、T-1000は音源の下へとその足を進める。 確かにエラーはある、だが、それによる戦闘行為への影響は高くないと判断。 戦闘が行われた直後、もしくは最中ならば、不意を打つことは容易。 事前に遠方から様子を観察し、最も戦闘力がある、もしくは戦闘行為を止めようとしている相手を判断し、それ以外を排除、ウィルスを打ち込む。 そう思考しながら駆けるが、走行音が途切れたと予測された地点にたどり着く直前、再びその音が感知される。 戦いは予測より早期に決着がついたようだ。 間の悪いことに、走行音はこちらに向かっている。身を隠す暇はないだろう――ならば、無力を装い不意を突く。 ほぼ時を待たずして、一台のサイドカーを感知する。 数は二体、できればどちらの方がよりサンプルとして適しているか判断する情報がほしい。 腕を下ろし、全身から力が抜けたように演技をする――走行音が止まるが、声はかけてこない。 警戒されていると判断、こちらからアクションを起こすべき、顔をあげて対象を見る――対象と目線が合わない。 対象が自身の背後へ注意を向けているのが原因、背後を振り向く――――警告。 サイドカーに乗り、青髪の少女を見ながら凱は戸惑いを見せる。 「スバル=ナカジマ……? 二人……!?」 凱の視線の先、 そこにはスバルの姿をしたT-1000と…… 本物のスバル=ナカジマが、そこに立っていた。 ◇ 修理工場へと進もうとしていたスバルは、その場でがくりと膝をついて呆然としていた。 「ノーヴェ……タチコマ……」 自分のいるすぐ隣のエリアが禁止エリアとされた、早く動くべきだ。 そう頭では理解しているが、その体は動こうとしない。 知り合いの死、それだけでも衝撃だが……それ以上に、スバルは自分の行動を悔む。 自分はタチコマと出会い、行動を共にした。ノーヴェと出会い、話をした。 だというのに、自分はその時何をした? ドラスにあっさり騙されタチコマとは別れてしまい、ノーヴェに対しては…… 「――っ」 二人を殺したのは、私だ。 自分さえドラスの企みを見抜いていれば、タチコマと別れず、ノーヴェのことも疑いを持たなかった。 そうすれば、二人は無事だったかもしれない。ノーヴェをチンクと再開させることだって…… 「なのはさん、ティア……私は、やっぱり、人殺しだよ……」 守らなくては、救わなければいけないのに。 こんなことを許すわけにはいかないと、シグマを打ち倒すと誓ったのに。 自分は何もできない、まんまと騙され、独りで空回りし、守るどころか……奪おうとした。 足に、手に、全身に力が入らない。 思考が纏まらず、次に何をするべきなのか、何をしようとしていたのかさえぼやけていく。 スバルの心が折れようとした、その瞬間だった。 目の前に、自分と同じ姿をした者――彼女が『ドラス』と認識する相手が現れたのは。 「ドラスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」 スバルは叫びながらT-1000へと自らに残された左腕を振りかぶる。 彼女は自分がT-1000と出会っていることを知らない。 そのために、目の前の自分そっくりに擬態している相手がドラスだと咄嗟に考えてしまった。 ドラスがいなければ、タチコマもノーヴェも守れたかもしれない。 その想いを怒りに変え、自身の持つ力を躊躇なく解き放つ。 「IS! 振動破砕!」 相手が防御のために構えた腕を掴み、超振動を叩きこむ。 直前に腕だけが切り離され、完全に破壊することはできなかったが、以前にも一度防がれているから予想通りだ。 腕の修復の時間を与えず右のハイキック、まともに入るが首をわずかに傾かせただけで効いた様子はない。 「っっっだああああ!!」 その足を力づくで強引に振り切る、流石にT-1000も耐えきれず膝を付き、その眼前へ左拳を突き付ける。 「一撃! 必倒! ディバイン……」 「やめろぉぉぉぉ!!」 「っ!?」 魔力砲撃の直前、凱がスバルの腕を掴んで引き倒す。 すぐに振りほどこうとするが、いかに戦闘機人といえど片腕では凱に力で適いはしない。 「放して! あいつは、あいつだけは!」 「やめるんだ! 何があったかは知らないが、彼女はドラスじゃない! それにドラスは――」 「凱、やめるべきはお前のようだ」 「ゼロ!?」 ゼロの言葉に振り返る。 そこにはセイバーを構えたゼロと、先ほどよりいくらか離れた場所に立つT-1000の姿。 先ほどスバルに破壊されたはずの左腕はすでに修復され、針のように先端が細くなっていた。 「ドラスの是非はともかく、こいつが俺達の共通の敵ということは間違いない」 「くっ……そうか、すまない……しかし、こいつはいったい!?」 スバルへと謝罪をしながら立ち上がり、ゼロの隣でグランドリオンを転送しながら疑問を口にする。 ゼロは相手から目を離さないまま、冷静に状況を推測する。 「恐らくこいつが液体金属、シグマの手先だろう」 「こいつが!?」 そう聞いた途端、凱の眼には怒りが湧き上がる。 「答えろ! 敬介さんやスバルちゃんに成りすまし、悪事を働いていたのはお前か!」 凱の言葉にT-1000は何の反応も返さない。 更に問い詰めようとする凱よりも前にスバルが立ち、顔を俯かせたまま言葉を発する。 「違うよ、こいつはシグマの協力者じゃ……T-1000じゃない」 「なに?」 「私はT-1000と会ってない、私が片腕を失くしたことを知っているはずがない。それを知って、姿を変えられるのは……ドラスだけだ!」 「な!? 待つんだ!」 スバルはT-1000と出会っていることを認識していない。 今は亡き、仮面ライダーストロンガーに擬態していたとき、スバルに破壊した相手の様子まで気にかける余裕はなかった。 もしもあの時よく見ていれば、つい先ほど破壊した左腕がほとんど同じだったことに気づいただろう。 だが、ifは起こらず、スバルはドラスへの憎しみのみを高ぶらせて一人突貫する。 しかし、怒り任せの攻撃がT-1000に何度も通用するはずがない。 大振りの拳をかわされ、次の攻撃を仕掛ける前に顔面を掴まれ近くにあった建物の壁を壊しながら内部へと連れ込まれてしまう。 「スバルちゃん!」 すぐに凱とゼロも後を追うが、動きを止める。 スバルとT-1000が視界から離れたのはほんの数秒だ、しかし瓜二つな二人を見分けることは容易なことではない。 共に倒れている状態を見て凱は戸惑い、ゼロも表情を歪める。 スバルもその状態に気づき、慌てて相手を指して声を上げる。 「本物は私です! 偽物は――」 「騙されないで! 本物は私です!」 「なっ……!」 自分と同じ声で言葉を発するT-1000を怒りに満ちた目で睨むが、ほぼ同時に相手もそっくりな表情で睨み返す。 その状況に凱は戸惑うしかない、迂闊に攻撃してスバルを傷つけるわけにはいかない。 スバルはチンクの知り合いだと言う。二人も妹を失っているチンクを、これ以上悲しませることなど凱はできなかった。 だからこそ、この状況では動きが取れない、とはいえ初対面の相手を見分ける方法も凱は持っていないのだ。 硬直状態に入るかと思われたその直後、それまで沈黙を続けていたゼロが口を開く。 「凱、向って右が本物だ」 「ゼロ! それは本当なのか!?」 「ああ、間違いなく、な」 「よし……!」 ゼロの言葉に大きく頷き、右側のスバルへと斬りかかろうとする―― 「いやぁぁ!!」 「っ!?」 凱が聞いていた液体金属――T-1000の特徴は酷く冷酷なものだった。 本来優しく勇気に満ち溢れた者に成りすまし、淡々と破壊行動を行う……まるでゾンダーのような存在。 そのイメージが固定されていた凱は、無力な少女のようなその怯えた反応に思わず剣を止めてしまう。 「止まるな、凱!」 「しまった……!」 その致命的な隙を逃すわけがない。 怯える演技をしていたT-1000はすぐさま腕を鋭利な刃物のように変化させる。 焦りながら退こうとする凱の腹部へ目掛け、それ以上の速度で腕が突き出された―― ◇ ギンガ=ナカジマが放送を聞いたのは、シャトルの中での事だ。 飛行場を軽く探索した結果、パソコンからシャトルによる移動手段が存在することを認識。 あの猫型サイボーグが別の者と共に「TV局へ向かった」というメッセージが残されているのは気になったが、ナンバーズとの合流を優先させた。 複数のシャトルから一台に乗り込み発進させ……その最中、ノーヴェが死亡したという放送が流れた。 専用武装がないとはいえ、自分やスバル=ナカジマと同様の格闘タイプの戦闘機人。 そのノーヴェが死亡したというのは、今のギンガへも少なからず衝撃を与えるものだった。 何よりもチンク、スバルの精神的動揺による戦闘への影響が問題である。 早急に合流できなければ、どちらも隙を狙われ破壊されてしまう可能性が考えられる。迅速に行動しなければならない。 振動。 シャトルが目的地に着いたらしきことを確認し、ギンガはスクラップ場を目指し駆ける。 ◇ 「な……」 その呟きは自分と凱、どちらが発したものかゼロにはわからなかった。 自分が放ったトリモチの有無、それを元にT-1000がどちらかを見分けたものの、凱のミスでT-1000の腕が彼に向けて放たれた。 その寸前、T-1000の腕が撃ち抜かれ、感情などないであろうT-1000が目を見開き自分の背後に視線を向けた。 いつの間にかそこに立っていた大柄な男に慌てて距離を取るが、男はそのままT-1000へと手にした銃を続けざまに発砲。 45口径の弾丸が着弾するたびにT-1000はその体に穴を開け、銀色の内部を露わにしながら6発目の着弾と同時に背後へと倒れ伏す。 「あ、ああ……!」 「スバルちゃん?」 T-1000が倒れると同時に、先ほどまで一切見せなかった喜びの声をあげるスバルを見る。 「無事、だった……!」 ギンガとチンクを除けば、唯一今のスバルが無事を願う者。 自分のせいで別れることとなってしまった、最初の一人。 「スバル=ナカジマ、再度T-1000の破壊の協力を要請する」 「――はい! ボブさん!」 ボブ――T-800が、そこにいた。 ◇ ギンガの耳は、確かにその銃声を知覚していた。 無視してスクラップ場へ向かうこともできたが、自分の目的はスクラップ場へ行くことではなく、チンクと合流することだ。 ならばスクラップ場近辺での戦闘を無視するわけにもいかない、その戦闘している者がチンクである可能性が高いのだから。 ◇ スバルはT-800の下に笑顔を浮かべながら一直線に駆けつける。 凱はその姿を見ながら、チンクの言っていた通り素直な子なのだろうと感じていた。 先ほどT-1000に挑みかかったときの表情は、まさに鬼気迫るという言葉がそのまま当てはまるようだった。 詳しい事情はわからないが、あんな笑顔をできる少女にあのような表情はさせたくないと、彼は純粋に思う。 だからこそ……直後に行われたスバルとT-800の会話は、凱にとって信じられないものだった。 「ボブさん! あの時は、ごめんなさい……」 「謝罪の意図がわからない」 「それは、その、私がドラスに騙されちゃったせいで、ボブさんと別れて……タチコマと、ノーヴェも……そ、そうだ! 今ボブさんが撃ったのはT-1000じゃなくて、ドラスです!」 「何だと?」 「ボブさんが正しかったんです! ドラスもT-1000とは違うけど、他人に化けて騙し打ちをする、殺し合いに乗ってる凶悪な奴だったんです! あいつだけは、絶対に倒さないと!」 ドラスがこの殺し合いで最初、自分以外を殺そうと考えていたことは凱とゼロは聞いていた。 だから、ドラスを危険視する者がいてもおかしくないことはわかる。 だが何かがおかしい。ドラスの話にスバルの名前は出ていなかった。二人は出会っていないはずではないのか? 今のスバルを見る限り、相当ドラスに対して憎しみを抱いているようだ、彼女が嘘を言っているとはとても思えない。 ドラスが嘘をついたというのか? あのドラスが? チンクを助けようと怒りに燃える、勇気の持ち主が? 「待ってくれ! あいつはドラスじゃない!」 自分自身の考えが纏まるより先に、二人の間に割って入ってしまう。 ゼロが諌めるような視線を送ってくるが、それに気づく余裕もない。 「ドラスは、今のドラスはもう悪の心は持っていない! 勇気に満ち溢れた……勇者の一人だ!」 「……そっか、貴方達もドラスに騙されてるんだね。私と……同じように」 「違う! 実際に会えばわかるはずだ! 今もチンク達と一緒に修理工場で――」 「凱!」 ゼロの叫びに、自分が失言をしたことを悟る。 だが、遅い。スバルは目を見開き、愕然とした表情で凱を見つめていた。 「チンクが……ドラスと……?」 「あ、いや、それは……」 今のスバルをドラスと会わせるのがどれだけ危険か、凱とて気づいていないわけではない。 ただ、ドラスが改心していることを伝えたかっただけなのだ。 しかし居場所や同行者を伝えてしまったのはまずかった、スバルはチンクが自分と同じようにドラスによって心を乱されているのでは、と思い込んでいる。 何とかフォローをしなければ、そう考えて一歩近づき――吹き飛ばされた。 「凱!」 「ウイングロード!?」 突如横から伸びてきた魔力の道は、先端に凱の体を持ったま近くの建造物の中まで伸びていく。 状況が理解できていないスバル達の目の前を、その魔力の主は一瞬で駆け抜けた。 「――ギン姉!?」 「……」 その姿に気づき声をかけるが、ギンガは何も返さずウイングロードを駆け抜け凱のところへ向かう。 舌打ちをしながらゼロがそれを追いかけ、スバルも続こうとしたところでT-800に止められる。 「スバル=ナカジマ、受け取れ」 「PDA……?」 「それに入っている音楽ファイルを解析しろ、ここから脱出する手立てが見つかる可能性がある」 「ほ、本当ですか? 凄い……!」 PDAを受け取り、顔を上げるがすでにT-800はこちらを向いていない。 スバルもその視線を追うと、建物の内部から再生した――本物が失っている右腕も――T-1000がこちらに向かって駆け出してきていた。 「っ、今度こそ振動破砕で……っ!?」 前に出て再度ISを発動させようとするが、直後に全身を極度の疲労感が襲う。 今までずっと緊張状態が続いていたため気付かなかったが、彼女のISにも制限はかけられていた。 使用のたびに疲労が蓄積していき、T-800と出会えたことにより緊張の糸が切れたこの瞬間、それが一気に現れてしまったのだ。 スバルの異変に気づいたT-800はリロードしたコルトSAAでT-1000を狙撃する。 しかし、不意打ちでない状態では拳銃の衝撃だけではT-1000を止めきれない。 銃を持っている右腕を掴まれ、すぐさま左手を振り上げるがそちらも防がれる。 一瞬互いに睨みあい、T-800が頭突きを喰らわせ衝撃で数歩後ろへと下がらせる。 だが両腕は離さず、そのまま力任せに投げつけ、立ち上がったところを押し込んでいく。 「ボブさん!」 スバルは叫ぶが、まだ体が言うことを聞かない。 そんな彼女へT-800は押し込まれながらも声をあげる。 「ファイル名を言う! ファイル名は『ラブラブビッグバン』!」 「らぶっ!?」 真面目な声からまったくイメージがあわない単語が出てきて戸惑い、その間にも二体のターミネーターは遠ざかり、 壁を壊しながらスクラップ工場の内部へと侵入してしまう。 「いけない……! で、でもギン姉も……それに、チンク……! ど、どうしよう……!?」 一度にいくつものことが起こりすぎた。 今一番危険なのは間違いなくT-800だろう、T-1000の方が性能が上だということは彼自身が言っていた。 次はギンガや凱達か、ギンガが何故いきなり凱を攻撃したのかがわからない、何か誤解をしてしまったのだろうか。 最も向いたい場所は修理工場だ、ドラスがそこにいるうえ、チンクが一緒だという、彼女まで自分のように騙されることになるのだけは阻止したい。 それにT-800から渡されたばかりのこのPDA、この殺し合いを打開する可能性があると言っていた。ファイル名はふざけているが、無視することはできない。 「どうする、どうすれば……!?」 ◇ 「ぐわぁ!」 ウイングロードが途切れ、凱が吹き飛ばされる。 ギンガもすぐさま現れ、凱へと拳を構える。 「ま、待ってくれ……君は、ギンガさんだな……?」 チンクから聞いた外見とスバルと同じ服から、凱はその女性が探し人の一人であることに気づく。 その人が何故突然攻撃をしかけてきたのか、その理由を考え、手にしていたグランドリオンを手放す。 「すまない、誤解させちまったみたいだ……俺は別に君の妹に危害を加えようとしたわけじゃない。君たちのことはチンクから聞いている」 「……チンクの現在地は?」 返答が返ってきたことに胸を撫で下ろす。 先ほどのように慌ててすれ違うことになってはまずい。 「ああ、今は仲間と共に修理工場に――」 言い終わるよりも早く。 ギンガはフットパーツにより急加速、凱目掛けてリボルバー・ギムレットを放つ。 それが直撃する直前、ゼロが横から凱を突き飛ばして回避する。 「ゼロ……!」 「まったく、少しは学習しろ」 冷たい反応を返しながらセイバーを構えるゼロを、慌てて凱は抑える。 「待ってくれ! 彼女がギンガさんであることは間違いない!」 「……だが、こちらに攻撃してきた、それは事実だ」 「それは、そうだが……!」 凱と会話をしながら、ゼロはギンガの様子を観察する。 その動きに、こちらへの攻撃を躊躇う様子は見られない。 だが、彼女がギンガ=ナカジマ本人であることも事実だろう。 無論T-1000のように姿を変えられる参加者の可能性もある。だが目の前の相手は「ウイングロード」と呼ばれる機能を使っていた。 チンクからその機能について聞いている、その機能が使えるのは全次元世界を回ろうともスバルとギンガの二人のみだと。 ならばチンクの仲間だと告げた自分たちへ敵意の理由は何か? そもそも信用がおけないというのなら説得の余地はある。だが、それ以外の要因だとすれば? そう、ゼロは知っている。正気を失わせ、内に秘めた破壊衝動を増幅するウィルスの存在を。 (もし、そうだとすれば……斬るしか、ないか……?) ◇ 工場の中では二体のターミネーターによる激しい格闘戦が繰り広げられていた。 T-800が持っていたはずの銃は工場内に押し入った時に落としてしまった、そのため不利とわかりながらも素手で挑むしかない。 だが、T-800には武器が一つだけ残っている。 T-800の蹴りがT-1000の腹部に当たる。 液体金属にそのような攻撃が効きはしない――が、次の瞬間その脚部のライダースーツにしこまれたスタンガンがT-1000に電撃を浴びせる。 しかしT-1000は一瞬体をびくりと震わせるものの、すぐにその足を掴み横手に投げ飛ばす。 T-800は堪えた様子もなく立ち上がるが、T-1000の拳がその顔面を捉え、再び倒れてしまう。 倒れた状態のまま蹴りを放つも、すでに予測されていたか逆に掴まれ再び投げ技。 二体の絶対的なスペック差は、たった一つの武器では覆すことはできなかった。 そしてT-800は見る。 T-1000の右腕が、注射器状に変化するのを――― 【F-2 スクラップ工場/一日目 日中】 【T-800@ターミネーター2】 [状態]:全身に損傷(特に背部)、所々の深い傷からは金属骨格が露出、シグマウィルス感染 [装備]:滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS [道具]:なし [思考・状況] 基本思考:全ての者を破壊する。 1:修理工場を目指して東に向かう。 2:スバル及びその仲間(ギンガ、チンク、ノーヴェ)を見つけ、破壊する 3:発見した音楽ファイルに秘められたメッセージを解読 [備考] ※本編開始直後からの参加です。 ※スバルに、ボブと呼ばれています。 ※スバルの住む世界、魔法、ギンガ、チンク、ノーヴェに関する情報を得ました。 ※仮面ライダー(本郷、風見、敬介)についての情報を得ました。 ※地中にいた為、神敬介の接近や行動に気付きませんでした。 【T-1000@ターミネーター2】 [状態]:スバルの姿、微弱なエラー?(エラー修復に費やされる時間の推測にズレ) [装備]:シグマウイルス(残り1回分) [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:バトル・ロワイアルが円滑に進むように行動する。シグマとスカイネットの命令には絶対服従。 1:修理工場へと向かい、エラー修復。 2:他の参加者に出会ったら容赦なく攻撃。ただし出来る限りスバルの姿のみを晒す。 3:可能ならば他の参加者にシグマウイルスを感染させる。(『スペックが高く』、『バトルロワイアルに乗り気でない』参加者優先ある程度は妥協) 4:3が不可能ならば破壊する。 5:ただし、T-800は最終的に破壊する。 [備考] ※シグマウイルスはT-1000の体内に装備させられた状態で存在し、T-1000の体が相手の体内に侵入した際に感染させることが可能。 【F-3 工場内/一日目 日中】 【ギンガ・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】右腕に刺し傷、脇腹から出血(手当て済み)、全身にダメージ、疲労中、魔力消費小 【装備】フットパーツ@ロックマンX、乾坤圏@封神演義 生体センサー@メタルギアソリッド、時空管理局の制服@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2(ギンガ、王ドラ) 天王剣@クロノトリガー(C-6校庭に放置・転送可能) 【思考・状況】 基本思考:敵(ナンバーズ以外)の破壊 1:目の前の二人(凱、ゼロ)の破壊後、修理工場でチンクと合流 2:他のナンバーズと合流 3:敵を探し、破壊する ※外壁が異常に堅いことに気づきました。 ※“カメンライダー”と黒いサイボーグ(ハカイダー)をAクラスの警戒対象として認識しました ※ダッシュジャンプをマスターしました。 【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】 [状態]:健康、揺るがない勇気、チンクの妹とその仲間の死に悲しみ、 ナタクに疑問(嘘を言っているとは思っていない) [装備]:電磁ナイフ@仮面ライダーSPIRITS(右腕に収納)、グランドリオン@クロノトリガー [道具]:支給品一式、打神鞭@封神演義 [思考・状況] 基本思考:シグマを打ち倒し、この殺し合いを止める。戦う力を持たぬ者、傷ついている達を保護し、守り抜く。 1:ギンガを説得したい。 2:スバルのドラスへの誤解を解く。 3:左上コロニーまで行き、そこから虱潰しに全エリアを巡る。 4:ハカイダーを更生し、勇者にしたい。それが不可能ならば、今度こそ倒す。 5:本郷、ギンガ、エックス、T-800(名前は知らない)と合流。ボイルド、メガトロン、グレイ・フォックスは警戒。 6:同じ目的を持った仲間を探す。 7:日付が変わる頃、スクラップ工場もしくはE-3の軍事基地へ向かう。 [備考] ※風見、チンク、ドラス(スバルに関すること以外)、ゼロと情報交換をしました。 ※Zマスター撃破直後からの参戦です。 ※チンクから情報を得ました。 ※制限の影響により、グランとリオンは出現する事が出来ません。 ※凱が見た村雨の写真は原作五巻に出てきたものです。 ※風見を強く信頼しています。同時に勇者と認定。 【ゼロ@ロックマンX】 [状態]:左膝を破損(修復中)、全身のアーマーに大きな傷(修復中)、疲労(小)、エネルギー消費(大)、 ノーヴェの死に悲しみ、確固たる決意、膏薬と包帯を纏っている ナタクに疑問(嘘を言っている可能性を考慮) [装備]:チャージキックの武器チップ@ロックマンシリーズ、カーネルのセイバー@ロックマンX4、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん プラ膏薬とポリ包帯@ザ・ドラえもんズ、謎の金属片(マルチの残骸から回収) [道具]:支給品一式 PDA×2(ゼロ、村雨) 不明支給品0~2(未確認)、空っぽの平凡なデイバッグ@ゴミ処理場 [思考・状況] 基本:シグマを倒す。イレギュラーに容赦はしない。 1:ギンガの対処。 2:左上コロニーまで行き、そこから虱潰しに全エリアを巡る。 3:凱と共にハカイダーを更生したい。更生に失敗して、凱が倒せなかった時は、自分がハカイダーを倒す。 4:ハカイダーに再会できない場合、日付の変わる頃(二日目00:00)にハカイダーと決着をつけるため、スクラップ工場に再度向かう。 5:日付が変わる頃、スクラップ工場もしくはE-3の軍事基地へ向かう(ハカイダーしだいによっては、凱一人を向かわせる)。 6:本郷、ギンガ、エックス、T-800(名前は知らない)と合流。ボイルド、メガトロン、グレイ・フォックスは警戒。 7:シグマ、何を企んでる? 8:ドラスの変身能力が気になる。スバルの言動との矛盾はいったい? [備考] ※ノーヴェ、風見、チンク、凱、ドラス(スバルに関すること以外)と情報交換をしました。 ※ノーヴェたちを生体パーツを使用したレプリロイド(のようなもの)と解釈しました。 ※ノーヴェから時空管理局と平行世界に関する知識を得ました。 ※参戦時期はX4のED~X5開始前のようです。 ※液体金属が参加者に擬態している可能性に気づきました。 ※支給品にゾンダーメタルがある可能性を考えています。 ※一~二時間弱で、傷は塞がります。 【F-3 路上/一日目 日中】 【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 [状態]:右腕が肩口からありません(出血はなし)、あちこちにトリモチ付着、罪の意識とそれ以上の決意 [装備]:滝和也のナックル@仮面ライダーSPIRITS、ライディング・ボード@リリカルなのはStrikerS、軍用双眼鏡@現地調達 [道具]:支給品一式、PDA×2(スバル、T-800:ラブラブビッグバンの音楽ファイル入り)サブタンク(満タン)@ロックマンX、テキオー灯@ザ・ドラえもんズ、ナックルの弾薬(27/30発)@仮面ライダーSPIRITS コルトS.A.Aの弾丸(19/30発)、HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2 [思考・状況] 基本思考:他者を破壊しようとした参加者を破壊する。罪は自分だけが背負う。 1:ボブを追う? ギンガを止める? チンクを助ける? 2:一刻も早くドラスを探し出して破壊する。 3:T-800、ギンガ、チンク、ゼロ、メカ沢、ロボ(後ろの三名は名前を知らない)とは、いずれ合流する。 [備考] ※本編開終了後からの参加です。 ※サブタンクは満タン状態です、使えばエネルギーの回復が可能です。 ※テキオー灯は、一時間のみ効力持続。 一度使った者には、24時間経過しなければ使用不可能と制限されています。 ※T-800の住む世界、スカイネット、T-1000に関する情報を得ました。 ※T-800のことを、ボブと呼んでいます。 ※T-800からの情報より、シグマの背後にはスカイネットがいるのではと考えています。 ※ボイルドの脅威を認識しました。 ※ドラスが自由に姿を変えられることを知りました。 ※ナタクが、シュトロハイムとアラレを殺したものと思っています。 ※コルトS.A.A(2/6)がスクラップ工場のどこかに落ちています。 ※サイドマシーン@人造人間キカイダーがF-3の路上に止めてあります。 時系列順で読む Back 俺の名前を言ってみろ! Next 飛びます、飛べます、飛ばします 投下順で読む Back 俺の名前を言ってみろ! Next 飛びます、飛べます、飛ばします 120 ターミネーター、手がかりあり T-800 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 122 俺の名前を言ってみろ! T-1000 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 112 ココロの在処 ギンガ・ナカジマ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 119 この箱を見ていたら無性に被りたくなった 凱 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 119 この箱を見ていたら無性に被りたくなった ゼロ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 107 ユガミズム スバル・ナカジマ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
https://w.atwiki.jp/wiki3_fighters/pages/22.html
餓狼伝説2 -新たなる闘い- 餓狼伝説2 MD 【メガドライブ】 餓狼伝説2(アーケードカード専用) 【PCエンジン】 餓狼伝説2 NG 【NEOGEO】 餓狼伝説2 NCD 【NEOGEO】 システム 裏技情報 キャラクター テリー・ボガード アンディ・ボガード 東 丈 不知火 舞 チン・シンザン 山田 十平衛 キム・カッファン ビッグ・ベア ※以下はSFC,MD版のみ使用可能 ビリー・カーン アクセル・ホーク ローレンス・ブラッド ヴォルフガング・クラウザー
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すれ違い通信、成功? ◆Y47IPLbgaw 草が一帯に繁茂する草原。 緑一色に染まった中に佇む男が一人。 その風貌は、金色と赤色という目立つ色に髪を染め、耳には銀のピアスを開けている。 更には目つきは獣の様に鋭く、その姿だけで間違いなく常人なら目を合わせるのを避けるだろう。 「チッ、調子に乗りやがって」 彼の名前は国分寺多聞(男子八番〈こくぶんじ・たもん〉)。古風な名前と反比例し、強者かつ変人揃いの高校の中でも最強と呼び名が高い不良である。 それもそのはず。 彼の父は有名な『鬼の国分寺』と呼ばれる柔道家であるからだ。 それゆえか、父からは嫌という程柔道を教え込まれている。 (まぁその父さんも母さんも、今は何処かの外国だろうが) ちなみに多聞の母の職業は老古学者である。 といっても有名ではなく、父と息子二人揃ってその事について忘れていたが、高校一年のたまたま出かけたとある外国にて、 『なんかありそうだから私ここ掘るわ』 と旅行そっちのけで掘り始めたところが、なんと白亜紀の恐竜の化石があったのだ。 しかもその恐竜の化石は白亜紀の他の恐竜の生活が詳しく分かる物であり、そのまま発掘への参加を余儀なくされてしまったのだ。 そしてその後は父がとあるヨーロッパ在住のオリンピックに何度も優勝している柔道選手の講師に呼ばれてしまい、多聞は日本で一人暮らしを始めてしまう事になってしまったのだ。 それでそんな二人の有名な親を持つ多聞だったがある日の事、不良グループの数人が多聞に絡んできてしまったのが彼を大きく変えた。 校舎裏にまで呼びつけられて、文句を言われていた時までは黙っていた。 だが不良グループの一員が、多聞を金属バットで殴ったのが悪かった。 『テメェ…人の体を勝手に傷つけて、入院させたらどうしようと思わねぇのか!』 …結果論で行くと、逆に怒った多聞が不良達を病院送りにしてしまったのだ。 (しかし、多聞も頭部を8針縫う大怪我をしたのだが) それ以降、彼は一気に校内で恐れられてしまったのだった。 生まれつきの目つきもあってか、なんとなく一般生徒をチラ見しただけで、その生徒が泣いて謝ってきたり、 中にはプリントを落とした生徒を手伝おうと声をかけたら逃げられて、何故か呼ばれた風紀委員と勝負を繰り広げる羽目になったり、 噂を聞いた琴浦という同学年の男とも戦ったりと、勝負を挑むのならば、必ずと言っていい程それを受けた。 だがしかし、多聞は喧嘩は嫌いである。 父から教えてもらった柔道を、いざというとき以外そう簡単に喧嘩に使う事は、父に対して失礼と考えるからだ。 無論、立場を弱い人をいたぶるカツアゲなんてする奴なんてもっと嫌い。 夜に人に迷惑をかけて走り回る暴走族も、嫌っている。 だからこそ、彼はなるべく人を避ける為に髪をわざと派手に染め、耳のピアスも穴を開けなくて良い様なタイプを付け、外見だけで威嚇出来る様な物にしたのだった。 無論、学業をおろそかにする事なぞ出来ない。 『質実剛健』をモットーとした父に育てられた多聞からしたら、学業は必要不可欠である。 日々売られた喧嘩で消えた授業を、独学での勉強に費やしているおかげか、テストでは毎回半分以上を取り無遅刻無欠席。 ついでに趣味は動物と遊ぶ事と読書という、『そんな不良で大丈夫か』と言われてしまいそうな男である。 だからそんな不良らしからぬ男が、国分寺多聞なのである。 「蝶野…絶対に、お前は許さねェ…絶対に!」 だからこそ、多聞は怒りに燃えていた。 残虐性に溢れ、人の命を弄び、『生徒』を守るべき役目である教師の職業を捨てた蝶野杜夫を、心の底から憎んでいた。 (テメェが俺らがあがく姿を見たいなら、お前の言う通りあがいてやるよ。 でもな、蝶野。そのうちテメェの面を原型留めない程に殴ってやる) ―――だから、覚悟しとけよ。馬鹿ヤロー。 そう思いながら、蝶野の醜く笑う顔を思い浮かべながら、多聞は高々と、夜空へと拳を突き上げた。 反抗の意志を貫くが如く、夜空を突き破るかの様な拳だった。 「…てか、そうやったとはいえここに居ても何も始まんねぇし…動くとすっか」 そう呟いて高らかに上げた拳を静かに下ろし、多聞は派手な赤色と金色の髪を掻きながらも歩みを進めた。 ◇◆◇◆◇◆◇◆ 「だーれもいねぇな…」 と、少し歩いてみた多聞であったが、何故か生憎、周りには誰一人とも居ない。 いや、多聞としても誰かに会った瞬間に殺されるなぞ決意を固めた直後としては、あまりにも腑抜けすぎるのだが。 (ま、流石にそんなアホみてぇな事はねぇだろ…と信じたいが) そんな風になったら、ギャグ以外の他でもない。 ―――もしそれで死んだら、安佐蔵と最強堂から笑われる覚悟しなきゃな。 と一人で勝手に思いつつ、ふと苦笑いが浮かんだ。 「しかし、こうも誰も居ないのもおかしいよな…俺、呪われてるのかなぁ」 「多分そうじゃない?ほら、キミ、案外馬鹿みたいだし…」 「そうだよなぁ…俺、結構頑張ってると思うんだけど」 「ていうかさ、もしかたらそんな風に殺し合いに反抗しようなんて、キミだけなんじゃない」 「そんな事言うなよ…大体周りには俺しか…ふぁ?」 妙に抜けた声を出してしまった。 今確実に自分は誰かと話していた。 気付くのが遅い多聞も多聞だが、目を見開いて、誰なのかを知る為に、後ろを振り向いた。 「やっほー」 そして振り向いた多聞のすぐそばには、髪を纏めてお団子頭にしている問芒操(女子十三番〈といのぎ・みさお〉)の姿があった。 やけに近かったので、多聞は少し仰け反ったが、睨む様にして、突如として自らと会話した操へと問い掛けた。 「問芒…どういうつもりだ?」 「どーゆーつもりだって…尾行?(笑)」 「…わざわざ【かっこわらい】って言うヤツ、初めて見たぞ…」 真剣に聞いた所為でか、操のやけに軽い答えに頭を抱えて突っ込む多聞。 一方の操は、どこからか取り出したかも分からない様な菓子パンを貪る。 「はむはむ…あー、一応言っとくけどさ。殺し合いなんて馬鹿馬鹿しくてやる気ないから。キミは?」 「お前と同じだ。生憎だが、あんなオッサンにどうこうされる訳にはいかねェ…」 「はむはむ…かっこいーじゃん。多聞クン」 「名前、分かってたのか」 「勿論!その目立つ頭してりゃ、誰だってキミって分かるよ」 「っせぇよ」とやや拗ねながらも、多聞は菓子パンを食べおわった問芒の瞳を改めて見る。 純粋な瞳が、こちらに敵意を無しに向けられている。 多聞には分かる。 これまで幾度と喧嘩を受け付ける度に相手に共通していた、人それぞれの『敵意』が。 そして彼が今現在一番憎む蝶野杜夫からは、それが多く感じられた。 ただ、憎悪とも殺意とも読み取れない。 なんとも言いづらい、『敵意』が自分達に向けられていたのだから。 (と、なると…一応問芒には敵意は無いって事にしとっか…) 「問芒、お前これからの予定無いなら、ちょっと付き合わないか?」 「え、別に良いけど…何処に行くの?」 「あ?何処に…って。何処にも行かねぇで行動をだな…」 「ダーメ!それはダメだよ!多聞クン!地図ってものがあるんだからさ」 と、操がまたこれも何処から出したか分からない様に、地図を取り出す。 丁寧に折り畳まれている地図を開くと、問芒は指でなぞりながら自分達の居る場所を探す。 「…えーと…さっき操が来た道を考えると、ここB-7らしいね… ここから近い施設は多いけど一番良いのは診療所かな。多聞クンはどうかな…?」 「お前すげぇな…地図とか何処で見つけたんだ?」 「最初からディパックの中にあったよ?…もしかして見てないの」 「なっ!?ち、違う!み、見たんだからな!ただ、小さくて気付かなかっただけだ!」 「嘘バレバレじゃん…」と操は心の中で静かにそう思った。 一方の多聞はまだやけにテンパっているが、操としてはどうでもいい。 「とにかく!多聞クンが提案したのが『同行』なら、操は『行動』の提案があるはず!そのまま慌ててるんなら、れっつらごー!」 「や、やめろ!襟を掴むな!くそ、馬鹿力にも程があるだろお前ぇぇぇ!」 ◇◆◇◆◇◆◇◆ ごめんね多聞クン。 操、一つだけまだキミに言ってない事があるんだ。 あのね、操ね。 本当はね、人間じゃないんだよ。 色々あって他人に体を改造された、改造人間。 だから、最初は『人間』じゃないから、キミ達普通の『人間』を殺してもいいかなー、って思ったんだ。 クラスメイトでも、正当防衛は成立するかな、なんて考えて。 …だからさ、キミを最初、殺そうとしたんだよ? 操に渡された武器がアイスピックでね。 後ろ姿を見つけた時は、油断した隙に殺そうって思った。 でも、無理だった。 ニーソに隠しておいたそれを出す直前に、キミがじろっと操を見たんだよ? そしてそれは、操を信じきった目をしてたんだよ。 そこでね…操、戸惑ったんだ。 でも、やっぱりそのアイスピックを取り出そうとした瞬間に、操気付いたの。 ―――あぁ、操…まだ人間らしいじゃん。 …だからさ、だからさ多聞クン。 操はキミに助けられたんだよ? 操はキミが見てくれたから、人間らしさを保てたんだよ? だからね、多聞クン。 操も、君と一緒に行かせてほしいんだ。 だから、それがせめてもの操に出来ること。 だからどうか見ていて。 キミを信じる、操の瞳を。 【B-7 草原/一日目・深夜】 【男子八番:国分寺多聞】 【1:俺(ら) 2:お前(ら) 3:あいつ(ら)、○○(名字呼び捨て)】 [状態]:健康、蝶野に対しての怒り [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品 [思考・状況] 基本思考: 蝶野杜夫を殴る為に行動する 0:…もう抵抗は諦めた 1:戦闘はなるべくしたくない。 2:よかった、荷物の中身確認してない事バレてない。HAHAHA。 3:…どうせなら診療所で隠れて見るか… 【女子十三番:問芒操】 【1:操(達) 2:君() 3:皆、○○クン(下の名前)】 [状態]:健康 [装備]:アイスピック(ニーソの下に隠したまま) [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本思考: 国分寺多聞とともに行く。 0:一応改造された体だけど、大丈夫かな。 1:診療所だったら薬あるかもしれないしね~♪ 2:…多聞クン、嘘付くの下手すぎ。 投下順で読む Back 機獣咆哮 Next あたしが殺した(前編) 時系列順で読む Back 汚れなき殺意 Next 機獣咆哮 GAME START 国分寺多聞 025 心のかたち人のかたち GAME START 問芒操 025 心のかたち人のかたち
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野望と忠誠のすれ違い ◆7WJp/yel/Y 見るものに年季を感じさせるボロボロの壁と編みの荒くなった畳、お世辞にも綺麗な部屋とは言えない駄菓子屋の居間。 その居間で黒いマントを羽織り左目に眼帯をつけた怪しげな様子の老人がちゃぶ台の前に座り込んでいた。 老人の名は黒野 鉄斎、世界征服を目論む自称・悪の天才科学者である。 足元の不安定な闇の中を歩き回ったことが老体には厳しかったのか、ふぅっと息をついて奥から拝借したお茶をすすっていた。 もちろん、『ただ疲れたから』というだけで駄菓子屋に留まったのではない。 黒野も出来る事ならさっさとゴミ処理場に行き、何か亀田の技術を知ることが出来るものを漁りたい。 だが時間は六時ちょっと前、そろそろ放送とやらが始まる時間。 放送から何か推理できることがあるかもしれないので、落ち着いて考えるため駄菓子屋に留まったのだ。 (この放送で得れる情報は少ないじゃろうが……まあ、何かヒントがあるかもしれんしのぉ) 黒野は、亀田が何故殺し合いを開いたのか、ということが気になっていた。 人を集めてきて殺し合い――中々に非道な行いだ、人体実験に勝らずとも劣りもしない。 それが亀田の歪んだ欲を満たすためか、それともまったく別の目的があるのか。 殺し合いを開催した理由が分かれば亀田の虚を突くことが出来る可能性も高くなる。 ~~~~~~~~~♪ 早速、放送が始まった。 短い間音楽が鳴り響き、ん、ん……と小さな、息を吸い込むような音が聞こえる。 『おはよう! 諸君!』 そして音に続いた声を聴き、黒野は僅かに眉を潜めた。 (最初と声が違う……この感じ、機械で声を変えている音じゃぁないの、別人の声じゃ。 やはり我威亜党という組織はブラフではなく実在し、組織単位で殺し合いを企んだと考えて間違いはなさそうじゃのぉ。 ……しかし、無駄話しかしとらんの) 放送は黒野が想像していた事務的なものではなく、『チバヤシ公爵』なる人物の一人語りに終始している。 亀田の言っていた死者と禁止エリアの発表に移る気配すら全く感じない。 『……ん? なんであるか、チキン男爵? ああ、わかってるである、発表であろう?』 (チキン男爵……新しい名前じゃの。しかし公爵と男爵が居るとすると……間に入る侯爵・伯爵・子爵もおると見て構わんの。 もちろん他にも爵位を持っていない人間も居るに決まっておるじゃろうし、同じ爵位を持っている人間も居るじゃろう。 あの場に居た大勢の人数を誘拐するなど少人数で出来るわけが……待てよ、誘拐?) 『では、まずは禁止エリアの発表である』 一瞬、黒野の頭にちょっとした考えが浮かぶ。 だが、浮かんだ瞬間に禁止エリアの発表が始まったために考えを断念する。 自分の外れているかもしれない考えよりは命を大事にする程度には正常な思考は残っている。 大人しく禁止エリアの場所をメモし、それを見て地図に×印を書き込んでいく。 (……禁止エリアは島の端が多い。亀田はまだ禁止エリアで参加者を追い込むつもりはない、ということか) 『では次に……お待ちかねの死亡者の発表である!』 死者の発表までの間に頭に浮かんでいることをメモに書き込んでいく。 中には文章になっていないものもあるが、頭に留めておくよりは効率的だ。 『……もういいであるか? では発表である!』 その声が聞こえた瞬間、メモに書き込む動作を止めて新しいメモに死者の名前を書き込んでいく。 青野 柴夫から始まりアルベルト=安生=アズナブル、越後竜太郎と五十音順に名前が呼ばれていく。 多い、それが書きながらの黒野の感想である。 『以上! ……うむ! 最初の二人は陛下の手にかかったから引いたとしても十六人であるか! 四分の一以上もの人間がわずか六時間の内に誰かの手にかかってしまうとは…… 人間とは恐ろしいものであるなぁ~♪』 (十六人で四分の一と言うことは六十人ほどと言ったところか…… それにしてもわしが一人とも会っていない内に十六人も死んだのか。 ……その中にはたかゆき、もか。 まあ、データは残っておるからもう一度作れるが……それでもやるせないのぉ) 『あ、そうそう。 デイバックの中にこの殺し合いに参加した人間の名簿を入れておいたである。 まあ、早めに目を通したほうがいいであろうなぁ~、ではまた次の放送で会おう! 何人残っているか楽しみにしておこうではないか♪』 (名簿、今更か……最初から渡さなかったのに何か理由でもあるのか?) しかし黒野には名簿が何故今更支給されるのか、名簿に目を通す、などを行う前に考えておくことがある。 それは禁止エリアの発表の前に気づいたことだ。 誘拐した、と言うことでふと頭に過ぎった考え。 (わしは気づけばここに居た。ここに来る前は確か……寝とったの、研究も順調に進んでおったし。 靴は……我威亜党の連中に履かされたのかのぉ? まあいい、今はそこじゃない。 今考えること、それは他の人間はどのようにつれて来られたかについてじゃ。 わしと同じように寝ている状態から連れてこられたのか? それとも力ずくで意識のある状態から無理やり連れてこられたのか?) 誘拐の方法、黒野はこのことについて疑問に感じたのだ。 黒野は眠っているところを誘拐された、恐らく眠りが深くなるように催眠ガスを放り込まれたのだろう。 だが、他の人間が同じ方法をとられたとは限らない。 安全策を取るならば全員が眠っているところを襲うのが当然だろう。 だが、ひょっとすると誘拐される場面に意識がある人間がいるかもしれない。 そんな人間がいるとしたら、その時の出来事は非常に興味が湧いてくる。 ――――どのような方法で参加者を眠らせたか。 ――――誘拐した人間はどんな服装をしていたか。 ――――何か武器を装備していたか。 それらを知るだけでも亀田の技術へと近づくヒントとなる。 そのためにも他の参加者と進んで接触する必要がある。 「とにかく、出会った人間に片っ端から尋ねていけばいいだけじゃ。 今大事なのは亀田の技術を知り、この首輪を外すことじゃからのぉ!」 黒野にやることはたくさんある。 まずはゴミ処理場へと向かって、何か面白いものがないかを探す作業。 それと並行して首輪を外す工具を探す作業も行い、参加者とは率先して出会う。 どれも徒労に終わるどころか危険人物に襲われて死んでしまう可能性が高いが、当たればこれ以上となくでかい。 ハイリスクハイリターン、それもロマンの一つと言うものだ。 今にも零れてしまいそうな笑いと心から湧き上がる興奮を抑えながら立ち上がる。 その目はぎらついた獣のような目をして獰猛な笑みを浮かべている。 ソレも当然だ、黒野は終生の野望が達成されるまで死ぬわけにはいかないのだから。 【D-6/駄菓子屋/一日目/朝】 【黒野 鉄斎@パワプロクンポケット8】 [状態]:健康 [装備]:銃剣 [道具]:支給品一式、ランダム支給品1個(確認済み)、ノートパソコン(バッテリー消耗小)、駄菓子数個 [思考] 基本:亀田の技術を手に入れた上で生きて帰る 1:まずはゴミ処分所を目指す 2:首輪を外す ◆ ◆ ◆ 黒野が駄菓子屋から外へと踏み出した同時刻、ちょうど真南に当たる辺鄙なある民家。 その民家に第三世代アンドロイド・灰原が隠れるように身を置いていた。 その民家は古いわけでもなく新しいわけでもなく、『何処にでもあるような』という言葉が似合う家だ。 赤い屋根に白い壁の二階建て、庭は狭いが日当たりは良い。 ごく普通の平凡な民家。 そんな民家に、畳の広がる居間という部屋が世界一似合わないだろう男、灰原は居た。 灰原の目的はこの殺し合いで最後の一人になること。 傷はもちろん、疲労すらない今の状態で灰原が体を休める理由などない。 「……普通の野球ボール、か」 しかし、灰原にはその民家で休む理由が出来てしまったのだ。 ここに来る前、ちょうどC-7に当たる場所で出会った男、青野から奪った支給品の一つである。 青野曰く、この支給品は喋るボールという摩訶不思議な代物。 灰原はこれを調べることによって我威亜党の技術レベルを知ることが出来るのではないかと考えたのだ。 このことは近くに居た黒野にとってこれ以上とない幸いとなった。 刀を持ったアンドロイドと銃剣しか持たない老人の勝負など端から見えているのだから。 (……スピーカーというわけではないのか? いずれにせよ、解剖してみなくては判断出来んか……) 先ほどから軽く叩いてみたり、『おい』と声をかけてみたりしていたが何の反応も示さない。 目つきの鋭いスーツの男がピクリともしない野球ボールに話しかける姿はシュールだった。 しかし、何時までもボールと睨めっこを続けているわけにも行かない。 灰原は壁に立てかけていた刀を手にし―――― 「ちょ、ちょっと待つんじゃ! 喋る、喋るからその刀を下ろすんじゃい!」 身の危険を悟った野球ボールの叫びによって止められた。 「……何故黙っていた」 「お前さんみたいな危ない奴と話せるかい」 「ふむ……」 灰原の問いにしっかりと人間らしい答えを返してくる野球ボール。 このことから人工知能という線は薄いだろう、と灰原は当たりをつける。 確かに小さな野球ボールの中に脳の代わりとなるものを入れれるとは思えない。 可能性があるとすればスピーカーを埋め込んでいるか、灰原には知る由もない未知の技術を使われているか。 もしくは――――。 (……超能力者が絡んでいるのか?) 世の中に超能力者と呼ばれる体一つで超常現象を起こせる存在がいる。 ただの駒である灰原はそれほど詳しくないが、一口に超能力にも様々なものがある。 火を出すことが出来るというイメージのしやすい能力。 自分が行ったことのある場所へと体を通すことで物を行き来させることが出来るとんでもない能力。 その超能力者ならボールを喋らせる、ボールに人格を宿すという理屈を無視したことも出来るのではないかと灰原は考えたのだ。 「おい」 「……なんじゃい」 「何故ボールが喋る」 「わしは人間じゃ! ……まあ、確かに今はボールじゃがの」 「つまり、お前は人間だったのか?」 「そうじゃ……まあ、ちと理由あってこんな姿になってしまったが」 ボールは少し怯えを見せながらも灰原の問いに答えていく。 嘘をついている、ということを考えずにボールの言葉を素直に受け取ると元は人間だったらしい。 もし超能力だとすると、その能力は人格を別のものに移す能力、といったものだろう。 「ならば何故ボールの姿をしている」 「……話をしても、どうせ信じんじゃろ」 「痛みは残っているのか?」 カチリ、と刀を鳴らして灰原はボールを脅すように睨み付ける。 実際には興味深い対象であるので無傷のまま現物の状態でオオガミグループまで持ち帰りたい。 そのため、傷をつけるつもりはないのであくまでただの脅しに過ぎない。 しかし、ボールには十分な効果があったようだ。 「分かったわい! 言っとくが全部本当のことじゃからの!」 「……」 刀を仕舞い直し、周囲の警戒を解かずにボールの話へと耳を傾ける。 どこから声を出しているのかも謎、どう灰原を認識しているかも謎。 構造からして謎の物体、例を見ないという言葉はこんな時に使う言葉なのだろう。 そんな灰原の思案を他所にボールは目(のような物)を細めて喋り始めた。 曰く、自分は六年前まで息子を持つ普通の人間だった。 曰く、その子供とプロ野球を観戦しに行った際にホームランボールで頭を打ち死んでしまった。 曰く、しかし人間かどうかすら分からない奇妙な姿をした老人、野球仙人によって生き返ることが出来た。 曰く、その際に人間の体ではなくそのホームランボールの姿になってしまった。 曰く、そして、子供が六年以内に全国大会で優勝しないと今度こそ本当に死んでしまう。 「というわけじゃ」 「……」 「……何度も言うが嘘は言っておらんぞ」 話だけを聞くならばその野球仙人という老人が超能力者なのだろう。 最大の問題はその老人の能力だ。 本当にこのボールが死んでしまった所をボールとして蘇らせたのか。 それとも気絶していただけの所に意識をボールに移したのか。 前者ならばそれは強力な超能力という言葉では片付けられない神の領域だ。 後者でもボールという無機物に意思を宿らせる、という無茶を行っていることから高ランクの超能力者だ。 (聞いたこともなければこの男をボールにする意味も見出せない、特定の組織に属していないのだろう。 ――――貴重な存在だな。 超能力者は研究の余地がある、その被害者であるこれを持ち帰ることはオオガミに大いにプラスになる) 「おい、聞いているのか?」 「……デイパックの中から外の様子は分かるのか?」 「口が開けっ放しの時なら聞こえていたが……ところでこれはなんなんじゃ?」 「知らないのか?」 少し驚きの色を入れて灰原は逆にたずねる。 ボールは少しムッっとした表情(?)をして少しすねた言葉で答える。 「無知で悪かったの! わしはなーんも知らんわい! ……じゃがこれは異常じゃぞ、いったいなんなんだ?」 「亀田の――これを開いた男のことだ――言葉を借りるならば殺し合いだ」 「こ、殺し合い!? おい、いったいどう言う事じゃ!」 「詳しくは知らん、俺に聞くな」 灰原はボールオヤジの言葉を切り捨てて、デイパックの中へと放り込む。 そして、素早くデイパックの口のチャックを閉める。 「おい、ちょっと待た――――」 「……ほう」 瞬時に声が遮断される様子に感嘆の声を上げる。 デイパックへと耳を近づけるが僅かな音の一つも聞こえない。 どのような仕組みかは科学者ではない灰原は分からないとは言え、実物を持ち帰ることは我威亜党は拒否するだろう。 自分達の技術を敵となる組織に渡す人間が居るなら見てみたいものだ。 しかし、このデイパックとボールは持ち帰れば、オオガミグループにとってプラスに働くこと受けあいだ。 だが、灰原が最も優先すべきことはオオガミグループに亀田の属する我威亜党の存在と技術を伝えること。 デイパックとボールに気を配りすぎて死亡してしまっては元も子もない。 あくまでデイパックやボールの秘密は解明できればベストというだけの話。 皆殺しするまでに解明できなくても仕方ない、という扱いだ。 とは言え、名簿に部下である白瀬 芙喜子の名が載っていることによって保険も出来た。 先ほどの放送で名前で呼ばれてしまった青野よりも期待できる。 たとえ自分が失敗しても白瀬がオオガミグループに情報を持ち帰れば良い。 これで白瀬が生きている限り大胆に動くことが出来る。 それはデイパックとボール、首輪の解明にも手を伸ばせるということだ。 だが、同時に面倒なことも出来た。 名簿に載っていたもう一人の部下、八神総八郎のことだ。 性格テストから見ると殺し合いには消極的だろう、ひょっとすると我威亜党を倒そうと考えているかもしれない。 それは結構なことだが、恐らく殺し合いに積極的な人間も止めようとするだろう。 殺し合いに乗った灰原としてはその行動は非常に困る。 出来ることなら他の参加者が潰しあって、漁夫の利となる形が一番だ。 「……行くか」 いずれにせよ、邪魔になるものは誰であろうと殺し、邪魔にならずとも役に立たないのならば殺す。 それに八神はCCRに疑心を抱き始めている、この機会に処分するのも手だろう。 灰原にとっての最優先事項はオオガミグループへ情報を伝えること。 そのためならば彼はなんでもする、それが彼の役割なのだから。 【D-6/民家/一日目/朝】 【灰原@パワプロクンポケット8】 [状態]:健康 [装備]:正宗@パワプロクンポケット7裏、トムプソン(2/4)@パワプロクンポケット7裏 [道具]:支給品一式、ムチ@パワプロクンポケット7裏、とぶやつ@パワプロクンポケット8裏、ボールオヤジ@パワポケダッシュ [思考] 基本:優勝し、亀田の持つ技術をオオガミグループへと持ち帰る。 1:離れ島へと向かう。 2:見敵必殺、ただし相手が複数いる場合など確実に殺せないと判断した時は見逃す。 3:白瀬に指示を与えたい。 4:喋るボール(ボールオヤジ)を持ち帰る。 [備考] ※参加時期は不明、後続の書き手さんに任せます 【ボールオヤジ@パワポケダッシュ】 ※灰原に怯えています。 ※名簿は見ていないため走太の存在を知りません。 ※デイパックの口が閉じられた状態だと外の様子がわかりません。 投下順に読む 060 決意の朝に← 戻る →062 爆ぜる陰謀 時系列順に読む 060 決意の朝に← 戻る →062 爆ぜる陰謀 前へ キャラ追跡表 次へ 048 ロマンを求めて 黒野鉄斎 075 アンドロイドは笑わない 040 それぞれの思惑 灰原 075 アンドロイドは笑わない
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聖剣伝説2 聖剣伝説2データ 概要 ストーリー システム CM 他作品との関連聖剣伝説シリーズリスト シリーズごとのつながり ネタバレ関係攻略 裏技 データ スクウェア・エニックス:2008年9月9日配信 スクウェア:1993年8月6日 ジャンル:ARPG プレイ人数 1~3人 コントローラ:GC・クラコン 使用ブロック数: 公式ページSFC版公式 VCでの紹介 紹介ページwikipedia 関連サイトTHE WORLD of MANA 攻略ページnJOY 聖剣伝説2 攻略・解析 このソフトが遊ばれた時間・回数(ニンテンドーチャンネル2011年4月27日更新分)全国の合計:235,629時間 132,635回 1人あたりの平均:13時間0分 7.31回 概要 SFC前期に発売された、聖剣伝説シリーズの2作目。 当時としては珍しいシームレス(戦闘の際暗転などが発生しない)戦闘で、 攻撃や魔法を使用する際もリアルタイムで戦闘が進行されていく。 ゼルダの伝説やザナドゥと共にARPGを代表される作品の一つである。 1はゲームボーイ作品であるため現在のVCでは配信はされない。 2 と3 とあわせてスイッチに移植された ストーリー ポトス村に住む少年ランディは、ある日ひょんな事から「聖剣」を抜いてしまう。 それが禁忌だった事に加え、元々村では虐げられていた存在のため、 ランディは村から追い出され、各地を巡る旅を始める事になった。 世界を司るマナ、それを狙う帝国軍。 更に帝国軍を止めようとする様々な組織、人物。 ランディは聖剣を引き抜いた者としての運命に立ち向かう。 システム 戦闘 MAPに敵が点在しており、近づくとシームレスで戦闘に突入する。 基本的に移動は自由で、敵の攻撃を避けたり逃げる事に制限は無い。 通常の攻撃もボタンを一回押すだけで出せる親切設計。 武器の熟練度が上がり、習得した必殺技にはタメを使う。 アイテムや魔法を使用する時はメニューを展開し(同じくシームレス)、選択する。 仲間は命令しなければアイテムや魔法を使わないが、攻撃の頻度などは設定が可能。 武器と熟練度 聖剣伝説2では仲間達が使う武器は特に決められていない。 入手した武器を、制限無く味方全員が装備する事ができる。 しかし、通常のRPGのようにショップなどで購入する事は無く、 ボス戦やイベント等を交え、槍、弓、斧など様々な武器を入手する。 また、武器や魔法には「熟練度」が設定されており、 使用していく事で数値が上がり、必殺技やグラフィックの変化などの恩恵を受けられる。 CM 「1993年。スクウェアから、またRPGの新しい歴史が始まる」 他作品との関連 VCで配信されているソフト VC配信が期待されるソフト聖剣伝説3?(SFC) Secret of Evermore(海外版SFC) 現在入手できる中でお勧めソフト聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ) 聖剣伝説シリーズリスト メインタイトル 聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜 (ゲームボーイ、iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ) 新約 聖剣伝説 (ゲームボーイアドバンス) 聖剣伝説2 (スーパーファミコン) 聖剣伝説3 (スーパーファミコン) 聖剣伝説4 (プレイステーション2 / アクションアドベンチャーゲーム) 外伝的タイトル 聖剣伝説 LEGEND OF MANA (略 LOM、プレイステーション) 聖剣伝説DS CHILDREN of MANA (略 COM、ニンテンドーDS) 聖剣伝説 FRIENDS of MANA (略 FOM、S!アプリ / ネットワークRPG) 聖剣伝説 HEROES of MANA (略 HOM、ニンテンドーDS / リアルタイムストラテジーRPG) シリーズごとのつながり 以下のシリーズは時系列でつながっている 聖剣伝説4→(10年後)→聖剣伝説DS CHILDREN of MANA→(300年後)→聖剣伝説 PRINCESS of MANA 聖剣伝説 HEROES of MANA→(19年後)→聖剣伝説3 ネタバレ関係 攻略 裏技
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なぜ従軍慰安婦についての話が韓日でかみ合わないのか。 | 伝統 No.1594294 投稿者 cuore 作成日 2007-11-01 16 55 08 閲覧数 1650 推薦ポイント 14 / 0 主として軍人相手の売春行為をしていた所謂従軍慰安婦(区別のために赤字で表記)の存在を否定する日本人はおそらくいないだろう。しかし、韓国内においては「日本人は従軍慰安婦を否定する」と言うのがどうやらスタンダードらしい。 日本軍や警察によって、強制的に連行された。 挺身隊の名の下で集められた。 別の職業だと騙された。 その他何らかの形で本人の意思にそぐわない形で就業した。 とにかく日本政府が関わっていた。 性奴隷として扱われた。 抵抗したり、脱走して捕まると、拷問を受けたり殺されたりした。 慰安婦だったおばあさんたちが何人も証言している。 河野談話によって日本政府も強制を認めた。 日本は謝罪したかもしれない気がするが、絶対に真正なお詫びではないし心から反省していない。 何がどう転んでも日本が悪いことには変わりない。 このようなものを全て含むものを韓国側では従軍慰安婦(区別するために青字で表記)と呼んでいる。「軍が強制した証拠がない」「奴隷ではない」「日本政府は悪くない」など、上記の何かしら一つでも反論をしたり、疑義を質そうとすると、それがどんなレベルの発言であれすぐさま「妄言」と称され、「お前は従軍慰安婦を否定した」となる。決して従軍慰安婦の存在そのものを否定しているわけではなくても、韓国側はこのような脳内処理をするのである。 そしてその「妄言」に対して従軍慰安婦の存在を肯定する個別の事例や言説や証拠を提示することによって反駁がおこなわれ得ると考えている。全く以って的外れなコピペ投稿で返答まがいの行為をしている例を見かけるが、日本側からの反論はどんな場合においても「従軍慰安婦は存在しない」であるから、従軍慰安婦が存在した証拠を何らかの形で提示すればいいだけである。 たとえば、「従軍慰安婦はいたが軍による強制の証拠はない」と言う指摘に対して、本来なら「この書類が女性を強制連行しろと言う内容が書かれた軍の命令書であり、軍による強制の証拠は無いという主張は崩された」と言うような形で、軍が強制した証拠を提示することでしか反駁は可能ではないのだが、韓国式の反駁方法はこれとは異なるようだ。 「軍による強制の証拠はない」→URINARA変換→「従軍慰安婦は無かったと言う妄言」となり、それに対して本来なら関係のない「騙されて連れて行かれた女性がいたという証拠」や「日本政府が従軍慰安婦の存在を知っていた証拠」を提示しその結果「従軍慰安婦がいた証拠を提示したことで妄言は粉砕。論破完了、ウェーッハハハ・・・ 以上のようになっているのだと推測する。だから、従軍慰安婦の話をしているのか、従軍慰安婦の話をしているのか、この区別が曖昧なままだと議論がかみ合わない。なまじ共通ゾーンがあるだけに、議論がかみ合っていないにもかかわらず話が通じてしまうことが多々ある。YOKO話についての雑感 でも述べたことだが、従軍慰安婦というのは韓国人の反日事例の中でも聖域に属する部分だと思う。NAVER韓国人レベルならいざ知らず、国の首脳がそろいもそろって馬鹿に見える発言をしているのは、曖昧なままにする事で聖域に対する議論がこれ以上進まないようにする、と言う一種の防衛本能なのかもしれない。 わかりやすいように図を作ってみました。無駄にわかりにくくなったかも・・・。 ↓Aの状態:「日本人は従軍慰安婦を否定する」とURINARA変換しているスレ 韓 http //enjoyjapan.naver.com/tbbs/read.php?board_id=thistory nid=1827278 日 http //bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=thistory nid=1827278 ↓Bの状態:従軍慰安婦の証拠を出すことで反駁できたつもりのスレ 韓 http //enjoyjapan.naver.com/tbbs/read.php?board_id=thistory nid=1832786 日 http //bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=thistory nid=1832786